認定理学療法士とは
・日本理学療法士協会が認定している資格制度で、理学療法士の専門性をより高めていくことを目的とした資格です。
・日本理学療法士協会は、生涯学習の一環として7つの専門分野から1つ以上を選び、認定理学療法士を目指すことを推奨しています。
・認定理学療法士には、臨床技術や知識を高さだけではなく、理学療法の発展に貢献できる研究能力が求められます。
・日本理学療法士協会のデータによると、2019年7月時点での総会員数は123,138名、そのなかで認定理学療法士の取得者数は7,641名。
・取得者は全体の6%ほどという割合で、決して多いといえる数ではありません。
・認定理学療法士制度は2010年よりスタートされ、まだ始まって10年ほどと比較的新しい資格制度ですが、認定理学療法士の取得率が増えない理由は他にもあります。それは、資格を取得するメリットが少ないということです。
1)やる気に繋がる
・就職してすぐの理学療法士はやる気に溢れていますが、数年経つとやる気は薄れて目標がないという方は多くなります。「認定理学療法士を取得する」という目標を立てることで達成に向けてモチベーションがあがり、仕事に対してのやる気が向上します。
2)豊富な知識を得られる
・認定理学療法士の資格を取得するには、一定数の学会や講習会などへの参加が必要不可欠です。そのため、資格を取得していない理学療法士よりも豊富な知識を得ることができます。得た知識はすぐに臨床で活かせるため、より質の高いリハビリテーションの提供に繋がります。
3)転職に役立つ
・資格を取得しておくことで、転職の際に有利に働きます。
転職に必要な履歴書の資格欄に記載でき、他の理学療法士よりも優れているというアピール材料になり採用率があがります。
・認定理学療法士を取得するメリットが弱いと思う方は多いでしょう。資格の取得を目指すことで理学療法士としてスキルアップすることは間違いありません。また、認定理学療法士が少ない今だからこそ、他の理学療法士との差別化が図れるということは大きなメリットといえます。
・資格を取得し保持し続けるにはお金も時間もかかります。「給料アップやキャリアアップに繋がらないなら、取得するメリットはない」と思う方はいるはず。そんな方にお伝えしたいのは、長期的にみれば給料アップやキャリアアップの可能性が高いということ。
・理学療法士協会は診療報酬のアップや医療広告ガイドラインへの登録など、認定理学療法士の価値を高めようとしています。
・今後「この病院には認定理学療法士が在籍しています!」と広告を出すことが可能になれば、認定理学療法士に特別手当がつくようになるでしょう。
・キャリアアップを見据えて今のうちに資格を取っておくことをおすすめします。
申請条件
以下は認定試験の申し込みに必要な申請条件です。合計180Pを取得すると、試験の申し込みが可能となります。
1)新人教育プログラムが修了していること(20P)
2)希望領域を含む専門分野登録をしてから2年以上経過していること
3)希望領域に該当する有効期限内の認定必須研修会を受講していること(20P)※
4)有効期限内の協会指定研修を受講していること(40P)※
5)上記の条件を全て満たし、かつ上記とは別のポイントとして、各領域の履修要件に即したポイント100Pを取得していること。(100P)
※認定必須研修会・協会指定研修の有効期限は、研修会受講年度の4月1日から5年間です。
全国の総会員数 129,396名
認定理学療法士取得者数(延べ人数)
11,745名
認定理学療法士取得者数(実数)
10,271名
※2020年10月1日データ
山口県/全国
脳卒中認定理学療法士
55名 / 2779名
運動器認定理学療法士
39名 / 2896名
※2020年10月1日データ
山口県理学療法士の総会員数 1556名
※2020年2月25日データ
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